辛すぎる時にふと頭を過ぎってしまう「自殺」の二文字。自殺を考えている人にはサインが浮き出てきます。生きる気力を失いかけている友人、家族が過ちを犯さないように。「自殺の兆候」をお伝えします。
死にたいと思うことは誰にでもある
一度は頭をよぎるものの実行までは移さない、移してはしてはならない《自殺》。
長い人生の中ですから、どんなに普段は明るい人でもふと死という逃げ道を考えてしまうことはあると思います。
でも、身近な人が自殺を本気で考えていたとしたら?
まさかの事態になる前に、あなたが自殺のサインに気づけるようになってあげましょう。
共通して言えるのは「死を選びたくなるほど今苦しんでいる」こと。
それこそ死んでしまっては何もかも手遅れになってしまいます。
一般的に広まっているわかりやすいサインだけでなく、リアルな気付きにくい兆候も知っておいてください。
自殺したい人に現れ出す7つのサイン
口数が減って妙な落ち着きがある
普段愚痴っぽかったはずの人の「愚痴が減り、妙に達観」してきたら心が追い詰められているのかも。
口数が少ない=愚痴を言うほどの力もなくなってしまっている証拠です。
生きる気力まで、失ってしまう直前である可能性があります。
相手のSOSに、しっかりと耳を傾けてあげるようにしてください。
何事にも関心がなくなり、人との接触を避ける
「頑張ろうとか楽しもうとか思えなくなっちゃった…」
人との接触の拒否や関心の低下は、心を閉ざしていっている表れ。
こうなる前に、何か原因になる事態があった可能性が高いです。
過去に何があったのか、最近嫌なことはなかったか。原因をよく見てあげてください。
日記や手帳、アルバムなどプライベートな私物の整理を始める
「こうやって悩んでた自分を死んだ後に知って後悔してほしい」
急に私物の整理を始める行為は死ぬことを既に決め、死んだ後のことを考え出しているサインです。
過去は変えられなくても未来は変えていけます。自殺なんて悲し過ぎる未来を選ばなくていいように止めましょう。
貴重品や高価なものを人に譲る
「こんな高いものどうしてくれるんだろう?」
「これすごく大事にしてたものじゃなかったっけ?」
高価な物を渡されたことがある場合、注意です。
どんなに良いものを持っていた所で死んでしまっては持っておく意味もありません。
死ぬ前、最後に「大切な人」や「タイミング良く会う事が出来たあなた」が喜んでくれるならと、プレゼントしてくれてる可能性があります。
旅支度を始めだす
「もう疲れちゃったよ。今の生活全部投げ出しちゃおうかな…」
旅行の予定や出張の予定もなかったはずの人が、なぜかいきなり旅支度をしだしたら自殺のサインかも。特に一人で行く気配を見せたら注意してください。
遺書を書きはじめる、渡される
直接遺書と書かれていなかったとしても、「なんで急に手紙なんか渡してきたんだろ?」 「明日読んでくれって言ってたけど今読んでもよくない?」その違和感は正解です!
即行で手紙を開いて中身をチェックしましょう。
ナイフやヒモ、必要の無いはずの薬を買い出してくる
凶器になりうるものや自殺の定番アイテムを調達し始めたら、実行前の準備段階に入っている可能性が高いです。
「不自然なものを買い求める」
「やたら薬について詳しい」
なんてことがあったら、何か悩みがないか聞いてあげましょう。
自殺してしまいそうな人に対する「止め方」
「自殺を止めるとき」に気をつけなければいけないポイントは理論的に納得させようとしないこと。
自殺を考えている人は「非常にデリケートで傷つきやすい」精神状態になっています。
まずは相手のことを否定せず、話を遮らず、解決策を打ち出さず。
一度相手の話をしっかりと聞いてあげる様にしてください。
デリケートな話題は専門家の意見をしっかり聞いて対応すべし
「自殺」は話題自体が重く、デリケートなもの。
素人がなんの知識も無く適当な対応をすると「余計に状況が悪化してしまう可能性」もあります。
餅は餅屋、自殺に関しても専門家から知識を学ぶのが一番です。
気づいてあげることが最大の対策
自殺の兆候が見られる人には「よく見る」「話をちゃんと聞く」。
相手に寄り添うことを常日頃意識して、自殺なんて悲しい事態になる前に止めてあげましょう。
もちろん、あなた自身に兆候があるときも注意してください。
「話をしっかり聞いてあげる自信がない」「話を聞いて欲しい」そんな時はカウンセラーの力を借りるのも手です。