「今日もサービス残業してる」「頼まれたことをどうしても断れない」社会人になるとついつい自己犠牲をしてしまっている自分に気づくことはありませんか?自己犠牲精神が美しいという古い風潮に自分を任せる必要はありませんよ。「自分が我慢すれば…」なんて自己犠牲の精神は、もうやめませんか?
仕事で自分を犠牲にしてしまう人の特徴
「押しつけられたわけじゃないのにサービス残業してる」
「頼まれると断れなくて、ついつい…」
組織の内にいるとどうしても頼まれごとをして断れなかったり、やりたくない仕事を押しつけられたりしてしまうもの。
やりたくない仕事や過剰な量の仕事を押しつけられて、自分の心にストレスをため続け…。
いつしか、壊れてしまう。
仕事で自己犠牲精神を持つ人は『心に病みを抱えるタネを植え続けている』状態と言っても過言ではありません。
『自己犠牲の精神を持つ人の特徴』に当てはまっていないかチェックしてくださいね。
優等生タイプ
どうしても断りきれなくて、自分の時間をサービス残業にあてても、仕事を優先してしまう人もいるでしょう。
真面目で責任感が強い人ほど自分を犠牲にしてしまう傾向にあります。
しかし、自分のキャパを越えてしまうと、逆にまわりの人に心配をかけてしまいます。
背負い過ぎが原因で失敗を招いた結果、責任感の強いあなたが一番心にダメージを抱えてしまいます。
承認欲求が強い
「助かったよ」「仕事できるね」と言われるために仕事を頑張ってしまう。
『認めてもらいたいという思う承認欲求』は誰しもがもっていて当然です。
しかし承認欲求が強すぎるとがんばりすぎてしまう結果を招きます。必ず体なり、心なりSOSのサインが出てきます。
体や心の不調の知らせが届いたときに、しっかりと休養することも大切な仕事です。
休む時間を自分にあげることをおすすめします。
平和主義
上司や同僚から仕事を頼まれても、「トラブルを起こしたくない」と思って断らずに仕事を引き受けてしまう人もいることでしょう。
自分が今抱えている仕事の量と相談し、「できない」と自分自身がジャンジを下した時には、別の人に仕事をしてもらった方が会社のためだし、何より自分のためになります。
仕事をつめこみすぎると、結果「できません」という結果になってしまう可能性も…。
人に頼ることも仕事だと思って、無理な仕事は引き受けないことをおすすめします。
頼まれると断れない
「人から頼まれると断れることができない」
断ることにストレスを感じてしまうので、引き受けた方が楽だと思ってしまう。
『他人から頼られると断れない性格』は自己犠牲精神の象徴ともいえる性格です。
仕事を断らない行為は決して良いものではありません。
例えば、時間の余裕がないのに納期がある仕事を断らずに引き受けてしまった場合、納期を守れることができない致命的なミスを起こしてしまう危険性があります。
周囲の人が「できる」と思って振った仕事の遅れは、当事者だけじゃなく全体が困ることにつながってくる場合も。
自分のこなせる仕事量を知っておくことはとても大切なことになってきます。
「自分がやった方が早い」と思ってしまう
仕事の器量がいいからこそ、人に仕事を任せられない。
『自分がやった方が早い』と思ってしまう人は無意識に自己犠牲精神を持ってしまっている可能性があります。
新人を相手にする必要が出た時は特にそう。仕事を知っている自分がやった方が早いのは当然のことです。
でも、仕事を任せなければいつまで経っても自分の負担は変わらず仕舞い。
愚痴を言いながらもついつい仕事をしてしまうのは、自己犠牲以外の何でもありません。
自己犠牲の精神をやめる方法
自己犠牲精神をやめる方法は『自分を大切にする』こと。そして『自分のキャパを見極める』ことです。
仕事でどうしても自己犠牲になってしまう人の大半は優しい人。
自分の気持ちを押し殺してでも抱え込むから、自己犠牲と呼ばれるのです。
根本的に自分を傷つけない方法を覚えなければいつまで経っても自分を他人に捧げ続ける人生になってしまうかもしれません。
自分を傷つけないための『自己犠牲をやめるため方法』をご紹介します。
自分を大切にする意識を持つ
『自分を大切にする』意識を持つことが、仕事で自己犠牲にならない一番の近道です。
仕事ばかりに忙殺されて、自分の時間や趣味の時間を確保できないと自分が死んでいきます。
時間を少し自分のために使ってあげると、気持ちがリセットできて集中力も高まり、仕事の効率があがります。
どうしても逃げられない仕事が出てくることもありますが…。
自分の時間をどうしても確保できないと思ったら「仕事を引き受けない」のも一つのポイント。
『やらない意識』を持ってあげることで、少しでも余裕が持てますように。
評価を求めない
何事も「ほどほどの評価でいいや」と思うことで、無意識になっている自己犠牲を避けることができます。
自分に対しての良い評価を求めてしまうと、仕事を受け入れすぎてしまうという傾向があります。
人の評価は十人十色。会社からの評価も「仕事を受けている」からだけではありません。
責任を持ち、仕事にしっかりと向き合っている姿を見てくれている人もいます。
自分の評価を知るようになるのは、時として評価を求める事がなくなった時に訪れるものです。
今の自分にできる仕事のことだけに集中してみるクセをつけていきましょう。
断るスキルを身につける
嫌われない断れ方はカンタン。
『断った方が相手のためになること』をきちんと伝えることを意識して断れば良いだけ。
自分が受けている仕事や会社のことを蔑ろにすると嫌われますが、きちんと考えた上での決断であればNoと言われることはありません。
そして、「相手のことを考えているか」どうかも重要なポイントです。楽に仕事がしたい、面倒な仕事はしたくない、自分のやりたいことだけやる。
自分勝手な断り方は断られる可能性が高い上に、さらに面倒な仕事を押しつけられることになりかねません。
断る時は相手の立場を考えて、断る方が相手のためになるときちんと伝えて。妥協案として第三の選択肢を出せると良いかもしれませんね。
嫌われることを恐れない
人から嫌われることは、とても怖いこと。
でも、全員から好かれようとする人ほど自己犠牲をしてしまいがちに。
『嫌われることを恐れない』ことも自己犠牲をやめるポイントの一つです。
例えばあなた自身が処理するべき仕事をたくさん抱えていたために、仕事を断ったとします。
仕事を断ることで評価が下がり、時には嫌われ、悪口をいわれてしまうこともあるでしょう。
でも、時が経つに従ってあなたが出した結論が正しかったと、肌で感じ取れる瞬間がやってきます。
断った時は、嫌な思いをすることもあるかもしれません。
ですが、やるべきことをやったのであれば、なるべくしてなったことだと後で悟れることでしょう。
自分のキャパシティを把握して、断るべきは断る。
断ることで嫌われるのであれば、断らなくても嫌われてるはずです。
嫌われるということは成長する踏み台ができるということ。
「してもらうこと」に慣れる
「誰かにしてもらうこと」に慣れるのは、非常に難しいことかもしれません。
でも、ちょっとだけでもあなたの負担を誰かに預けることができれば楽になるのも事実。
そして、負担を預けることは円滑な流れを産むことにも繋がります。
してもらう事に慣れるとチームワークを産み出し、大きなことを成し遂げられる原動力になっていくことも。
一人で処理できないことも、二人でなら可能です。もちろん自分が頼るのと同様に、誰かに力を貸すことがあるでしょう。
何事も協力することが最短ルートになるのは当然です。
誰かに頼ることに慣れるのは大変なことですが、まずは小さなことから。
「これだけお願い」と声を上げてみませんか?
まとめ
自己犠牲の精神は尊いようで、ただ生贄を捧げているだけ。
自己犠牲はドラマティックでもなければ、誇れるようなことでもありません。
どうしても避けられない犠牲なんてないんです。
どうか自分自身を犠牲にする前に、個性が失われる前に。
自己犠牲にならない道を選び取れることを願ってます。