「地下アイドルはメンヘラばかり」TV番組や雑誌でも取り上げられるようになった「地下アイドル」にメンヘラが多いのは本当なのか。実際に多いと言われる理由と、地下アイドルがメンヘラ化する理由を解説していきます。
地下アイドルとは
地下アイドルは主に”チケットバック”や”物販売上”で稼ぐ地道なアイドルのことです。
ライブ活動が中心的で、秋葉原等で対バン(複数の出演者で行うイベント)をよくやってることで有名ですね。
有名な地下アイドルはTVでも取り上げられるようになり、一般人にもその知名度が広まってきています。
地下アイドルにメンヘラが多いのは本当なのか
元々はTV出演する代表的な地下アイドルに「発達障害」や「リスカ跡を残していること」から、地下アイドルにメンヘラが多いと言われるようになりました。
正直なところ全員ではないが、「多い」印象があります。
*統計データ等がありませんのであくまで筆者の体験談です。
地下アイドルはメンヘラにありがちな「金銭的トラブル」や「人間関係の悩み」を抱えることが多い環境で…。
業界を支えるファンも、それらの闇を受け入れる風潮があります。
悩みを抱えている人が地下アイドルになる場合も多いし、地下アイドルをやることで悩みを抱えるケースも非常に問題になっています。
地下アイドルがメンヘラになる理由
明るい光が指すところには、暗い闇がある。暗い地下深くならなおさら。
いつの間にか、歪んでいた
地下アイドルになりたい人は100%最初からメンヘラだというわけではありません。
最初は誘われたり、軽い気持ちではじめた人も多いです。
アイドルのキラキラした姿を見て、密かな憧れを持ちながら始めて…。
続けていくうちに業界の闇に触れ、病んでいった人も多いでしょう。
安定しない収入
地下アイドルに限らず、芸能活動は売れなければ「ギャラがもらえないor少ない」もの。
知名度を上げるための公演で赤字になることすらあります。
「ステージに立たなければ知名度はあがらない」ですが「ステージに立つよりアルバイトをした方がお金になる」。
そんなジレンマを抱えながら活動している地下アイドルも多いです。
また、自力で活動しなければいけない地下アイドルは「衣装や交通費、レコーディングの費用」等も自腹。
生きるために働きながらレッスンをして…。
自らの夢のためにブラックな活動をし、精神を病んでいく人も多いです。
メンバーとの小競り合いや事務所との軋轢がある
「複数人での活動」や「ライバルアイドル」の存在は小競り合いを産む原因です。
女性が多い地下アイドルの世界では女性特有の「嫉妬」や「嫌がらせ」も日常茶飯事。
また、芸能事務所と地下アイドルとの”軋轢”は一般の芸能事務所でもよくある話。
《本人にとって嫌な仕事を受けたくないアイドル》と《受けさせたい事務所》の間に軋轢が生まれるのは、火を見るよりも明らかですよね。
人間関係のストレスは《メンヘラを生み出す最大の原因》の一つです。
地下アイドルに憧れるメンヘラの特徴
壮絶な地下アイドルの世界を知っていて、それでも憧れるのは「求めていてくれる人がいて、居場所があるから」。
辛い過去の経験も、人には話せないような辛い思いも、全てを知った上で受け入れる「価値観の広さ」がそこにはあります。
いじめを経験している
地下アイドルは過去に「何らかのいじめを受けた経験」がある人が多いと言われています。
実際にいじめ経験を公言している場合も多く、いじめられた過去を隠さずに活動している地下アイドルもいます。
普通のアイドルであれば「いじめを告白した」だけで雑誌に載りそうなものですが、地下アイドルの世界ではそこまで波風立つことはありません。
そういった壮絶な過去も含めて、ファンも周りのアイドルも受け入れる世界が出来上がっているからです。
過食・拒食を経験している
「肥満の過去を持つ人がダイエットして、望むプロポーションや上手な化粧を身につけた」
「見た目のコンプレックス」を克服した結果、「見て欲しい」「認めて欲しい」という承認欲求が生まれる人が多い傾向にあります。
なりたいわけじゃないが、芸能人に強い憧れがある
地下アイドルの世界に入る人の多くは《自分自身もアイドルや地下アイドルを応援していた》過去がある人が比較的多いです。
地下アイドルを知らない、ライブを見たこともない人は誘われた時にイメージしにくいですが…。
自らが一度でも見たことがあればイメージしやすいし、キラキラした部分を見て「憧れる」こともあるでしょう。
言ってしまえば「自分がなると思っていなかった」まま、地下アイドルの世界に入るのです。
メンヘラが地下アイドルになりたい理由
キラキラした世界となんでも受け入れる闇が混在する地下アイドルに憧れるメンヘラ女子。
居場所を求める彼女らと受け入れるファンたちの絆に惹かれる女子は多いです。
闇があっても受け入れてもらえる
地下アイドルの世界は”ファンとの距離が近く”、”多様な価値観を受け入れる”文化ができています。
表のアイドルやモデルで壮絶な過去を告白しても受け入れられるかはわからないし、炎上することもありますよね。
しかし、地下アイドルの世界ではいじめ体験があっても、リスカ跡があっても許容されることが多いです。
「自分の居場所はここ」と思う地下アイドルもいるくらい、一度足を踏み入れるとハマってしまう人もいるんだとか。
表に出たくない、けど認めて欲しい
承認欲求が強いメンヘラだからこそ、「周りから見られたい」「認めて欲しい気持ち」が強いです。
ですが、イコール有名になりたいというわけではないというわけではありません。
《心に闇を抱えたまま有名になりたくはないけど、認めてくれて受け入れてくれる場所が欲しい》
過去に深い闇を持つ人こそ、受け入れる風潮のある地下アイドルの世界に憧れる傾向があります。
見た目の悩みを解決して、誰かに見せたい
地下アイドルの世界はファンとの距離が近く、承認欲求を直に受けることができることができる場です。
そして、地下アイドルは元々「スタイルに自信がない」「顔に自信がない」といったコンプレックスを乗り越えて自信がついた女の子も多いです。
コンプレックスで抑えられていたバネが解放された結果、承認欲求を満たそうとするのは必然でしょう。
周りのがんばりに背中を押される
地下アイドルは自分と境遇の存在が近くにいると…。
人伝てや自分の目に、その努力を垣間見ることになります。
そして他人の努力ほど自分と比較できるものはありません。周りが自分よりも頑張っているように見えるし、自分よりキラキラして見えます。
がんばれば結果が見える世界だからこそ、より上を目指そうとするのです。
居場所が欲しいから、地下アイドルになりたい
厳しい環境と人間関係の中で生きる地下アイドル達。
精神に深い溝を抱えながら、自分たちの居場所でファンに力を与えてゆくのですね。