常にマイナス思考・ネガティブ思考で「何をやってもうまくいかない気がする」。マイナス思考は必ずしも悪い面だけではありませんが、物事がうまく進まないことで浮かない気持ちになっては元も子もないですよね。マイナス思考・ネガティブ思考な人の特徴と対策法を解説します。
どうしても物事をマイナスに考えてしまう
「怒られる気がするから、外に出たくない。」
何をやってもうまくいかない気がする
今まで何をやってもうまくいかなかったし、これからもうまくいかない。
そんな風に考えてはいけないことはわかってるけど、どうしても思っちゃう。
「職場に行くと仕事ができない」と言われる。「家庭でも家事の効率が悪い」と言われる。
《無能の烙印》を押されるのが、いつも怖い。
考えなくても良いことを妄想してしまう
頭の中はいつも「余計な考え」でいっぱい。
起こりもしないことも「起こるかもしれない」と妄想してる。
考えなくて良いんだって本当は気づいているけど、思考が止められない。
どうしたら考えなくて良いんだろう。どうしたらマイナス思考は止められるんだろう。
マイナス思考な人の特徴
「どう感じるのか、どう考えるのか」がプラスとマイナスの差。
柔軟に物事を考えるのが苦手
マイナス思考な人は物事に対して「自分のスタイルを貫く」「こだわりが強い」タイプが多いです。
「自分のスタイルを貫く」人はネガティブに物事を考えないと思われがちですが、《失敗した時》に自分のこだわりが失われ再起まで時間がかかります。
柔軟に物事を考える力がある人は臨機応変に動けるので、失敗しても「次どうしよう」がすぐに出てきます。
こだわりが強い人は失敗しても
「どうして失敗したのか」
「どうやったら失敗を取り戻せるのか」
という切り替えがうまくいかないため、「やっちまった…」とどんどん負のループに陥っていきます。
自己肯定感が低い
過去に失敗体験を持っていたり、周囲への依存度が高かったりすると自己肯定感が低くなっていきます。
自己肯定感が低いと「うまくいくイメージが持てず」、失敗したら「こういうところで失敗する」と失敗体験ばかり覚えています。
失敗体験や失敗イメージを抱いたまま、さらにエスカレートすると「自分はダメな人間だ」と思うことにも繋がっていきます。
平成27年度の「高校生の生活と意識に関する調査」によると「自分はダメな人間だと思う」に対して日本人の72.5%が「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答しているくらい、ネガティブ思考な人は多いんです。
なかなか人を頼れない
マイナス思考な人は「人を頼るのが苦手」な傾向にあります。
「人に頼る」=「自分の能力がない」と勘違いしてしまっている
リーダーを任された経験がある人ならわかると思いますが、人に頼ると「自分じゃできない」を認めているようでなかなか人に任せられないってことはありますよね。
実際に「できないんだ」と言われたことがある人もいるでしょう。
もちろん目標が達成できなくて結局「できないのになんで受けたの?」となるケースも恐れています。
自分で処理できてしまう
自分で処理できることが多いと余計に頼ることを忘れてしまいます。
できる人ほど任せることで「その人が失敗するんじゃないか」という心配をしてしまいがちです。
本来は成長させるためにも、自分の負担を減らすためにも人に任せるべきなのですが…。
行動力が低い
マイナス思考な人は「失敗を想像してしまって動けなくなってしまう」ことが多いです。
動かなきゃいけないのはわかってるのですが、失敗を想像してしまうとどうしても動けない。
中には「無駄なことをしたくないから」と理由をつけて動かない人も…。
やらなきゃいけない気持ちとやりたくない気持ちで思考停止に陥ってしまい、結果的にやらないことを選択してしまいがちです。
マイナス思考の原因
「ネガティブな人にネガティブだと言います。」
ポジティブな思い出を忘れているから
「失敗した体験は覚えているのに、成功した体験をあまり思い出せない」
「ポジティブな思い出の中にネガティブな思い出が混ざってしまっている」
成功した理由をないがしろにして、失敗する原因にばかり目を向けてしまうと、どうしてもマイナス思考にハマりがちです。
ネガティブになってしまう理由は「ポジティブなことを無視してしまっているから」だと思った方が良いです。
周りにネガティブな人が多いから
ネガティブな雰囲気や考え方は移ります。
身の回りに口が汚い人がいると口が汚くなるようにマイナスな思考はマイナスな思考を生み、ネガティブな発言はネガティブな性格を呼びます。
特に現代ではネットサーフィンによる情報過多や、SNSの病み垢によるネガティブオーラが伝播してしやすい時代です。
「類は友を呼ぶ」は割と本当ですよ。
失敗した経験を強く後悔してしまっているから
《黒歴史》をいつまでも忘れられず、語れずにいる人はマイナス思考な人が多いです。
失敗した経験をプラスに考えられずに、蓋をし続け…。真面目だからこそ、失敗を脳裏に焼き続けています。
失敗した経験を強く後悔し、いつまでも引きずっていると「うまくいくイメージ」が湧かず、ネガティブ思考の温床となりがちです。
マイナス思考の対策法
「マイナス思考は、根本を変えればいい。」
物事を一言で片付けない
マイナス思考を変える第一歩は「こうすればいい」と《安易に物事を一言で解決しようとしないこと》です。
世の中の物事は単純な「Yes/No」だけで解決できるものではありません。
「つまりこういうことでしょ」と思考をまとめるとわかりやすくしているようですが、実際には細かいことを思考放棄しているだけで特別前に進んでいるわけではありません。
「うまくいかない」=「ダメ」じゃないですよ。
まずは物事を一言で片付けようとせず、そういうやり方もあるんだと素直に認めることから始めてみましょう。
開き直る
失敗しても「仕方ない」で終わらせることは大切です。
もちろん、それができれば苦労はしないって話ですよね。
開き直る際のポイントは「問題全体から目を背けるのではなく、問題を一つだけ捉えて解決策を考えてみる」ことです。
問題を一つだけで良いのできちんと言語化し、目を向けてきちんと解消できるようになれば自分への自身にも繋がりますよ。
ポジティブなことを意識する
マイナス思考な人はネガティブな思い出ばかりを意識してしまう傾向があります。
改善するためには「良かった出来事にきちんと目を向けてあげる」ことです。
失敗した体験の中にも良いことは必ずあります。
楽しい思い出を作るように、楽しいことに目を向けるようにしましょう。
まずは1日1個、新しい発見をしてみるようにすると良いですね。
先のことを考えすぎない
マイナス思考な人は「余計なことを考えてしまうから、余計に辛くなる傾向」があります。
先のことばかり考えて今動くことができない場合、先のことは考えるとしても「ほどほどに」しましょう。
「1ヶ月以上先のことは考えても意味がない」くらいに考えて良いでしょう。
予定を立てるときはスケジュールを先々まで埋めてしまうと精神的に負担をかけるため、できれば「今週の予定が程よく埋まってる」くらいにできるとベストです。
マイナス思考は必ずしも悪いことじゃない
マイナス思考のメリットとは。
失敗の可能性が思いつく
マイナス思考な人は敏感に物事を捉えることができます。
物事には良い面と悪い面があり、悪い面を見つけることができるのはメリットと言えるでしょう。
失敗の可能性はリスクとして本来避けるべきものですし、仕事の上ではできる限り避けたいものです。「失敗の可能性を消せる」というポジティブさを持つとプラス思考に転じやすいですよ。
細かいところに目がいく
マイナス思考の敏感さは「細かいところに目がいく」メリットもあります。
細かいところに目がいくということは、「やらなくても良いことに気づける」ということです。
しかし「やらなくても良いことに気づける=無駄なことをしたがらない=行動力がそこまで強くない」とも言えます。
自分には行動力がないなと感じたら「行動的な人とペアを組む」と良いですね。自分が億劫にしがちなタスクも行動的な人と組むことで、効率的に進められるかもしれません。
自分の良いところを見つけてマイナス思考を卒業しよう
《マイナス思考な人の特徴と対策法》をお伝えしました。
何をやってもうまくいかない「気がする」だけでも動けなくなってしまうのが人というもの。
あまり考えすぎず、軽い気持ちで世の中を渡っていくようにしましょ。