「モンスター社員」と呼ばれる仕事に対する姿勢や態度がひどい社員が増えています。同僚や上司がモンスターだった場合、どのように対応していけばいいのか。当記事では「モンスター社員あるある」と「モンスター社員の対処法」をご紹介します。モンスター社員に頭を悩ませている方は必見ですよ。
モンスター社員とは
モンスター社員とは仕事に対する姿勢や態度が常識外れな社員のことです。
モンスター社員は屁理屈とも言える主張を繰り返したり、周囲への迷惑を考えない行動をしたりして業務を滞らせます。
また、自己中心的な性格の持ち主で、周囲への迷惑よりも「自分の利益」を第一に考えます。
「自分が得するためなら他者にどう思われても構わない…」とするサイコパスのような一面があることも。
今回は『モンスター社員に「あるある」な行動』や『モンスター社員の対処法』についてお伝えします。
モンスター社員に頭を悩ませている方は必見ですよ。
モンスター社員”あるある”
モンスター社員は周囲に迷惑をかける行動や言動を度々行います。
他の社員に罵声を浴びせたり、情緒不安定で仕事に支障をきたしたり…。
しかし、本人は周囲に迷惑をかけている自覚がなく、無意識でやっていることが多いです。
職場にモンスター社員がいる方は、以下で紹介する”あるある”にも当てはまる行動を行なっているのでは。
強引な主張をする
モンスター社員は非常識な発言やルール無視な主張を平気でしてきます。
モンスター社員は自分を中心として物事を考えているから、自分の都合の良いように仕事を動かせないと気が済まないのです。
仕事で決められたルールがあってもルールを批判し、守ろうとしません。モンスター社員が上司だった場合、自分の都合で決められたルールを変えてしまうことも。
「いや、でも、だって」と言い訳を繰り返し、決まったことすら否定してくるのがモンスター社員の特徴です。
家族が文句を言ってくる
仕事のミスや指摘をすると「親を呼ぶから」と親に電話するモンスター社員もいます。
彼らは「自分が叱られる=攻撃された」と思っています。
子どもの頃から何かあると親が文句を言いに行っていた家庭だと、親に代わりに文句を言ってもらおうと思っているのです。
親によっては本当に職場に乗り込んで文句を言いに来ることも…。社員がモンスターだと、親もモンスターなのはよくあることでしょう。
情緒不安定ぎみ
モンスター社員の中には情緒不安定で、些細なことにキレたり落ち込んだりする人がいます。
彼らは自分の感情をコントロールすることが苦手です。
わがままで自由奔放に育てられたケースが多く、ストレス耐性がないので些細なストレスですぐに感情を乱してしまいます。
情緒不安定気味な人は調子がいいときは仕事してくれるけど、少しでも感情が乱れると仕事を放棄してしまいます。
上から目線
モンスター社員によってはやたら上から目線で威圧的な態度をとる人もいます。
彼らは”自分が優秀だ”と思い込んでいるので、上から物を言ってもいいと思っているのです。
または、自分が下に見られるのが嫌なので、対して仕事ができないにしても自分が優位でいられるように上から目線な態度をとってきます。
モンスター社員が上司になると、自分の立場を最大限に利用して部下に上から目線で物を言い続けます。
部下の気持ちよりも、自分が優位で居続けることの方が大切なのでしょう。
なぜか被害者意識
被害者意識が強く、自分が引き起こしたミスでもすぐに他人のせいにする人もいます。
モンスター社員は「自分が悪い」という”自責の感情”が皆無です。
だから自分がミスをしても「ミスをしたのはあいつの教え方が悪いからだ」と責任を他人に擦りつけ、自分の失敗は意地でも認めません。
自分のミスを反省しないので、何度も同じミスを繰り返すことも。
ミスを繰り返して職場の人に迷惑をかけ続けますが、それすらも絶対に自分のせいとは認めずひたすら被害者意識を持ち続けます。
パワハラ・暴力・暴言
自分の立場を利用して社員に無理な仕事を振り分けたり、ミスしたことを暴言交じりに弾糾する「パワハラ型」のモンスター上司もいます。
パワハラ型のモンスター上司は「上司という立場なら何を言ってもいい」と考えています。
相手の感情や状況には耳を貸そうとせず、自己中心的に相手を威圧したり攻撃したりします。
自分の意見を押し通すためなら時には部下に暴力を振るうことも。やっていいことと悪いことの見境すらないモンスター上司も存在します。
バックれる
モンスター社員の中にはやらなきゃいけない仕事を放り投げたり、サボる癖がある人もいます。
彼らは仕事のためでも、我慢したり努力したりするのが苦手。
普通の人なら嫌な仕事でも「仕事だから」と頑張るものですが、モンスター社員に「頑張る」という頭はありません。
仕事の手を抜いても「誰かがやってくれるだろう」と思っているので、「自分でどうにかしよう」という考えがまるでないのです。
モンスター社員に仕立て上げられた人も
「モンスター社員」という言葉が生まれてから、社員が正当な主張をしているのにも関わらず「モンスター社員扱い」する悪徳企業も増えています。
悪徳企業は社員の要求を無視し、「要求をしてくる方が悪い」というスタンスを崩しません。
社員の要望を通さないせいで、有給を取れない社員や残業代がもらえない社員が現れることも…。
あなたの会社は大丈夫ですか?正当な主張が通らない例をご紹介します。
「休みたい」だけでモンスター扱いされた
社員がルールに基づいた主張をしただけで、モンスター扱いされることもあります。
例えば「有給を取りたい」と言っただけで「他の社員に迷惑をかける気だろ」などと難癖をつけ、有給を取らせない会社もあります。
また、「残業代を払って欲しい」という言い分も「ダラダラ仕事しているからだろ」と残業を認めず、残業代の支払いを放棄する会社もあります。
休みを取ることや時間外手当をもらうことは労働者として当然の権利です。しかしこれらの主張を「モンスター社員」と認定して難癖をつける企業もあるようです。
飲み会を断った
古い体質の職場だと上司や同僚の飲み会をたった1回断っただけで「あいつは無能」とモンスター社員扱いされることもあります。
会社によっては飲み会を重んじ、「飲みの誘いは絶対参加」というルールを決めています。
飲み会に参加しないだけで「会社のルールを破った」と過剰に反応され、「ルールを破る社員」というレッテルを貼られ居心地を悪くさせられることも。
飲み会を重んじる職場では一次会で途中抜けすることも許されず、途中抜けしただけでいつまでも文句を言われる…なんてこともあります。
モンスター社員の対処法
モンスター社員に直接文句を言ったり感情的に叱るのは逆効果です。
モンスター社員の機嫌を損ねると、自分が攻撃対象になったり仕事を放棄されたりとリスクしかありません。
ポイントは彼らの感情を逆なでせず、うまく転がしていくこと。または、自分より立場が上の人に対応してもらうのが一番です。
モンスター社員に困っている方は、以下でご紹介する内容を試してみてくださいね。
褒めて好かれる
攻撃的なモンスター社員の場合は、褒めてあげれば相手の攻撃対象から外れることもあります。
攻撃型のモンスター社員は普段は偉そうにしていても、内心は自分に自信がない人が多いです。
自分に自信がないため、めちゃくちゃな主張をしてでも自分を守ろうとしているのです。
「いつも頑張ってますね」「仕事が早いですね」などと相手を褒めて承認欲求を満たしてあげれば、相手の心を解きほぐすことができ、相手に攻撃されることも無くなります。
怒らせない
情緒不安定タイプなモンスター社員の場合は、相手をイライラさせないことがポイントです。
情緒不安定タイプは感情の乱れが原因で仕事を放棄したり暴れたりします。
少しでも感情の乱れをなくすためにも、こちらから怒らせるような発言や態度は慎んだ方が無難でしょう。
しかし、こちらが何もしていないのに勝手に怒鳴ってきたり、八つ当たりしてくるモンスター社員の場合は要注意。
こちらの手に追えないケースの場合があるので、誰かに相談した方がベター。
上司や人事に相談する
同僚がモンスターだった場合は上司や人事に相談してみましょう。
上司や人事に相談すれば、モンスター社員に対して然るべき処置をしてくれる可能性があります。
例えばモンスター社員に対して直接的な指導をしたり、モンスター社員を別の部署に異動させたりしてくれるかもしれません。
場合によってはさらに上の役職の人に相談し、モンスター社員を辞めさせることも可能です。
モンスター社員と関わることに限界を感じてきたら、早めに相談をして対策を整えておきましょう。
モンスター社員に振り回されないで
モンスター社員は暴言を吐くなどのパワハラタイプや、情緒不安定で周囲を困らすタイプなど様々です。
しかし、モンスター社員に振り回されていては自分の仕事にも影響が出てきます。
モンスター社員のせいで仕事が滞るようであれば、早めに対策を打って仕事に支障が出ないよう整えておきましょう。