近年急増中の「フリーランス」という働き方。自由で楽しそうな雰囲気から憧れる人が急増中ですが、実はフリーランスには落とし穴がいっぱいあるんです。在学中からフリーランス化した筆者が実際に体験した、なる前に読みたい「フリーランスが辛い理由」を7つご紹介します。
フリーランスってそもそも何?
フリーランス(英: freelance)は、特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。日本では『自由業』『自由職業』『フリーランス』と呼ばれる。請け負った業務を実際に遂行する本人はフリーランサー、フリーエージェントと呼ばれる。(引用元:wikipedia)
《会社に所属せず仕事を請け負い、自分のスキルや時間を提供しながら仕事をしていく》
そんな働き方の人をフリーランスと呼びます。
フリーランスが人気の理由
家にいながら仕事ができる
最近はクラウドソーシングが一般化し、家にいながら仕事ができるフリーのエンジニアやデザイナーが急増しています。
まだ日本では在宅業務の制度が完璧とは言えませんが…。
既に「生活できるレベルの在宅業務」は個人でも可能で、仕事内容によっては家から一歩も出ずとも完結するレベルの人もいます。
絶対に出社しなきゃいけないサラリーマンやOLと違い、家でもカフェでも仕事できるのはフリーランスの魅力ですよね。
仕事内容が選べる
会社に所属していると嫌な仕事ややりたくない仕事も処理しなくてはいけないですが、フリーランスにそのような義務はありません。
やりたくない仕事は断っても責任を問われないし、自分がやりたい仕事だけを厳選して行うことができます。
仕事内容を自由に選べるので報酬や業務形態、プロジェクトの内容など《自分が納得いく仕事》だけ請け負うことが可能になります。
自分次第で収入は青天井
会社に所属しているとお給料に限界がありますよね。
どれだけ成果をあげても、新入社員が役員のお給料を超えることはできないし、会社で決められた枠組みの中でしかお給料の増加は見込めないです。
一方フリーランスの収入は青天井。
収入に制限やルールはないので、自分が成果をあげればあげるほど報酬が伸びていきます。
人によっては20代フリーランスで月収100万を超えるケースもあり、実力や人脈次第でいくらでもお給料を伸ばせるのもフリーランスの魅力です。
フリーランスが辛い7つの理由
自由と責任は表裏一体。自分の人生の責任を自分で取る必要があるということです。
1.仕事が見つからない
フリーランスになっていきなり仕事を多数抱えることができる方は少ないでしょう。
基本は「お客様0の状態」から始まりますから、まずは自分の《営業活動》をしなければなりません。
継続的な仕事がもらえれば一番良いですが、見つかるまでは足を動かして仕事を取ってくる必要があります。
単発の仕事を追い求めるので給料も安定せず、生活面でも精神面でもかなり苦しい時を過ごすでしょう。
2.収入が不安定
フリーランスは報酬の単価や仕事量に応じて収入が変化していくので、良くも悪くも収入の変動が激しいです。
調子が良い時は良いですが、仕事がうまく取れなかったり個人の事情で仕事がストップしてしまった時はその分収入も減ってしまいます。
会社に所属していると仕事があってもなくても毎月の固定のお給料は変わりませんが、フリーランスは収入が不安定で辛い思いをします。
3.「低単価」で仕事を請け負いがち
フリーランスになりたての方が意外と悩むのが、自分の存在や作業の対価となる《価格設定》。
フリーランス化したばかりの方は自分のサービスや商品に自信が持てず、相場よりもつい低い価格で仕事を請け負いがちです。
会社員なら自社の商品はあらかじめ価格が決められていますが、フリーランスは価格を自由に決められるがゆえに、相場よりも低い価格を設定して大変な思いをしてしまいがちです。
低単価の仕事ばかり請け負っていると、当たり前ですが仕事量をこなさないと収入が増えていきません。
4.休みを取らずに仕事を続けてしまう
会社に所属していれば休日は規則によって決まっていますが、フリーランスは休みと仕事の境目が皆無です。
休もうと思えばいつでも休める環境ですが、休むとその分収入もストップするので「なんだかんだで毎日仕事」という生活リズムになってしまいます。
筆者も安定するまでは
「休みを取ることができないため休日を謳歌することもできない」
「友達と遊びたくても仕事を優先せざるを得ない」
時期を経験しました。
5.仕事仲間がいないため「孤独感」を感じやすい
会社ならば同じ部署内の同僚や友人が存在しますが、フリーランスは個人の仕事なので基本的にはいつも一人です。
疲れたときに同僚に愚痴ったり、仕事終わりに仕事仲間と飲みにいったりすることもできません。
黙々と仕事を続けるだけなので、時々孤独感に襲われて虚しくなります。
6.体調を崩せない
たった一度の風邪でもフリーランスにとっては致命傷です。
会社に所属していれば仕事を数日休んでもお給料に変動はありませんが、フリーランスだと休めば休むほど収入が激減します。
仕事量が生活に直結してくるため、会社員以上に日々の体調管理には気を遣う生活になるでしょう。
7.営業や経理も全て一人でやらなければならない
会社なら営業は営業、税金は経理が担当してくれますが、フリーランスは全て自分一人で対応しなければなりません。
営業から経理計算の仕方まで全部覚える必要があるし、できないからといって泣き言は言ってられません。
資金に余裕ができれば税理士や事務を雇うこともできますが…。
フリーランスとして軌道に乗るまでは全て一人で対応する「一人ブラック企業」状態になることは間違いないですね。
自由とリスクを天秤にかけてから、フリーランスになってください
フリーランスとしての働き方は人気が出ていますが、自由である反面様々なリスクがあるので決して楽とは言えない働き方です。
しかし自分の実力次第で収入が増加し、自分のライフスタイルを自由に決定できる生活ができるのもまた事実。
フリーランスを検討されている方は良い面と悪い面を踏まえた上で、フリーランスになるか検討してみてくださいね。